視覚障がい者向けの製品と最新技術による自立した生活を得る

2020-01-05 | 作成者 Orcam Staff

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視覚障がい者向けの製品と最新技術による自立した生活を得る - OrCam

視覚障がい者の方の数が増えるにつれて視覚障がい者向けの製品の需要は上がり、近い将来にはこういった製品ありふれたものになってきます。2016年には、アメリカ総人口の内、実に760万人の方が何かしらの視覚障がいを患っているというデータ(英文)も出ております。そのほとんどのかたが、日々の仕事をこなすために補助機器を活用して生活しております。

症状と制限

一般的に視覚障がいの多くはロービジョンとも呼ばれており、そのほとんどが治療や投薬、手術などでは治らないものを指しています。加えて、ロービジョンにも様々な症状の度合いがあります。これには、視界のぼやけや狭窄、反射の強さや光への過敏さなど様々なものがございます。これらの症状が薄い場合は、日常生活を送るにおいて少しの不自由さしかない場合もあります。これらの症状は、文字が読みづらい、あるいは人や物が識別出来ない、といった形で日々の生活に現れます。手ごろに入手できる補助機器を使うことで文字や人、物などの識別ができる場合もありますが、これは使う人の症状の重さによって大きく異なってきます。

ロービジョンと生きる毎日

視覚障がい者向けの製品を活用している方は、大きく2つのタイプに別れます。1つ目のタイプには、生まれながらにして視覚障がいを患っている方であり、やる事全てを視覚障がいを抱えつつこなす方々になります。
生まれつき目に不自由をお持ちの方は、他の五感に頼って毎日を送る方が大半になります。それはすなわち、彼らは視覚障がいを患ってから日常
生活を送る方法を覚えなおす必要がないと事にもなります。

もう1つのタイプには、老衰や事故、珍しい病気などにより視覚障がいが徐々に発達していく方々がいらっしゃいます。こういった方々は、視覚障がいを患ってから日常生活を送る方法を覚えなおし、自分の症状との付き合い方を覚えていく必要が生まれてきます。加えて、彼らは自分の視覚以外の五感に新しく頼って毎日を送る方法も合わせて習得していかないといけません。しかし、このタイプの方々は既に自分の周りのものがどんな形をしているかと日々の生活のこなし方が既に身についているため、視覚障がいを患ってもこれらを覚えなおす事が比較的簡単にしやすいというメリットも抱えています。どちらのタイプにとっても、補助機器の活用が大いに役立ちます。

日常生活をより豊かに

多くの方が視覚障がいを抱えて日々を生きており、その生活スタイルは
1人1人で大きく異なってきます。これに合わせて活用して頂く視覚障がい者向けの製品に彼らが求める機能も実に千差万別です。日頃から進んで
読書をする方にとっては、文字の拡大機器や活字読み上げツールが大事になってきます。また、日頃から外食に行く方にとってもメニュー等を読むためにこれらの機能が大事になってきます。外を出歩く場合でも、標識を読み上げる機器を持っていれば出歩く事がかなり楽になってきます。
加えて、買い物をする場合でも、品物のラベルやバーコードを読み上げる機器を必要と感じる方も数多くいらっしゃいます。

これらの活動を行うには、製品ラベルを識別できる機器が必要になってきます。しかし、ただ活字を読み上げる事と、製品のラベルを読み上げるのとでは勝手が大きく変わってきます。製品のラベルの文字は、本や新聞などと比べると書き方やフォントが大きく違います。本や新聞がページを
通して物語を綴っているのに対し、製品ラベルでは使用材料やその数値が小さい表として書いてあります。また、1人で買い物をするには、レジでお金を認識する必要も生まれてきます。これらのタスクをこなすツールを持っていなければ、視覚障がい者の方にとって1人で買い物をする事は
至難の業になります。

視覚障がい者向けの製品の一覧

A talking thermostat being used in the wall.

視覚障がい者向けの製品を比べると、製品も機能も実に多種多様となっております。拡大鏡や計量カップ、缶切りや家庭用品等はほとんどが一切
電気を使いません。タイマーや時計、目覚まし時計など電池が必要なものもありますが、技術のレベルはそこまで高くはありません。一方で、しゃべるサーモスタットや活字読み上げ機、電子眼鏡などいわゆる“スマート”な電化製品も存在し、これらの製品には充電やWiFiへの接続、ソフトのアップデート等が必要不可欠になる場合が多くあります。
下記にて、非電化製品、シンプルな電化製品、そして高度な技術を活用
したスマート製品をそれぞれ掲載させて頂きましたので、是非ともご参照ください。

市場に存在する視覚障がい者向けの製品

オーカムマイアイ2

A pair of glasses next to an OrCam MyEye 2 device

この製品が登場する前は、盲目の方や視覚障がい者の方の日常生活をまとめてサポートしてくれる製品は存在しませんでした。どんな画面のどんな活字の読み上げから、1人で買い物をするための製品の識別、家族や知人の顔の認識など様々な機能が1つのツールに詰め込められたものがオーカムマイアイ2です。オーカムマイアイ2は世界中の様々な方の人生を大きく変えてきました。海外の大手メディアでもたくさんの特集が組まれ、話題沸騰の製品です。

RNIBエンタープライズの調理用グローブ(英文)

視覚障がい者の方が料理をするとき、やけどのリスクは大きく跳ね上がります。摂氏350度の熱にも耐えれるこのグローブを使うことで、より安全な調理が可能となります。また、このグローブは使いやすさにもこだわっており、低アレルギー性で柔軟性と着け心地に優れた素材を使用する事で、右利きの方でも左利きの方でも楽にお使い頂けます。

メッドページ社 しゃべる体温計(英文)

An alarm clock with large display of the time

TT-01式のこの体温計は、家の温度が低すぎる(または高すぎる)時に知らせてくれることができ、高齢者の方や視覚障がい者の方にとって大変便利な機器となっております。この体温計が室温の異常を知らせてくれることで加熱や換気を適切に行うことが可能となります。アナウンスは室内と室外の気温の両方に対応しております。

 アメリカンライフタイム社 しゃべる目覚まし時計(英文)

この体温計は、現在の時間から、何月何日何曜日までを分かりやすく伝えてくれます。大きく見やすい表示は視覚障がいをお持ちの方が6メートル離れていても見えるほどの見やすいデザインとなっております。5つの多彩な機能で、この目覚まし時計は気象から、薬を飲む時間、そして予定のお知らせまでまとめて伝えてくれます。